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『フランケンシュタインの子どもたち』 (びん博士)

  • Posted by: 和泉 昇
  • 2010-02-04 Thu 23:36:00
  • びん博士



 


びん博士のお宅に伺ったのが、昨年の10月24日。
その2日後の10月26日に、ある画像を発見した。
学校の授業で「招き猫」を作るという課題に対して、10代の少女が作ったものだった。
仮に、少女をAとしておく(笑)。






その 少女A が、発泡スチロールを材料に作った「招き猫」が、冒頭の画像。
見た瞬間に「あっ」と思った。
何とも「招き猫」らしからぬ「猫」。 しかし、何とも大胆で、魅力的な「猫」だった。
早速、譲って戴けないものかとのコメントを落とすと、気持ちよく承諾して下さると言う。
今は、この「猫」、私の部屋で 『魔除け猫』 として、空間を見張ってくれている。





博士のお宅を訪問した時に、まだ、途中で出来上がっていないのだけれども、
せっかく、おふたりが来て下さったのだから、お祝いに「歌」を歌いましょうと、
披露して下さった1曲に、私が、ぞっこん惚れ込んでしまったものがあった。

それが以下に書く 『フランケンシュタインの子どもたち』 という「歌」だ。
動画の音声から拾ったもので、正確ではないかも知れないが、
歌詞を、ここに上げて置く。






私が若い頃には、白石かずこさん等を中心に「詩」とジャズの会があったりして、
見知らぬ世界への入口に興奮して「詩の朗読」イヴェントに参加したりしたこともあったが、
このところ、同様の会に誘われても、あまり触手が動かなくなっていた。





そこに、この「歌」、この「詩」。
ジャンルを超えて、メッセージ性をも持ち、目を瞑ると、
映像までもが、くっきりと浮かんで来る。

博士も、私も、私の恋人も、そして、少女A も、
皆 『フランケンシュタインの子どもたち』 なのではないか。

いや、今の世の中に 「自由」 を求めて、創造に携わっている人間たち。
夜の街頭を、規格化された世間にどうしてもなじめずに、さ迷う若者たち。
それらすべてが皆、『フランケンシュタインの子どもたち』 なのではないか。





先ほど書いた 少女A の制作した「猫」を見ているうちに、
この 『フランケンシュタインの子どもたち』 の歌のイメージが、
ぴったりと私の中で、重なってしまったのだった。






たった4日の間に、まるで宇宙の空間が捩れて、結びついた気分になったのだった。
博士には、勝手なことをして申し訳ないが、
歌詞の間に、この「猫」の画像を、色を変えて挿入させて戴いた。



『フランケンシュタインの子どもたち』


写真



昼下がりの静かな公園
象のかたちの滑り台から砂場へ続く長い蟻の行列を
しゃがみこんで見ていたフランケンシュタインの子どもたち
やがて雲の間からヘリコプターが姿をあらわし
かれらはいっせいに駆け出したのだった

教室で小学生が勉強している昼下がり
かやつり草はびこる空き地を風のように踊り
四ッ辻のアスファルトの道に影を落とし
電線をショートさせながら走り抜けてゆく フランケンシュタインの子どもたち

フランケンシュタインの子どもたち フランケンシュタインの子どもたち
世間に負けずに ジャンプ ジャンプ 世間に負けずに ジャンプ ジャンプ おぉ~


写真



白昼 マンホールヘ次々に落下する フランケンシュタインの子どもたち
管理人の吉田さんが その音を聞きつけ 表へ飛び出した頃には
もう彼らはマンホールから抜け出し いつのまにか人気ない銀杏並木の通りを
消防署の方へ向かって走り出していたのだった

フランケンシュタインの子どもたち フランケンシュタインの子どもたち
世間に負けずに ダッシュ ダッシュ 世間に負けずに ダッシュ ダッシュ おぉ~


写真


彼らが橋本時計店の前を通り過ぎると
店の主が眼鏡を探し回っている間に
時計の針は 左まわり 右まわり 時計の針は 左まわり 右まわり

彼らが青木クリーニング店の前を通り過ぎると
店の主が大きな欠伸をしている間に
蛍光灯は 明るくなったり 暗くなったり 蛍光灯は 明るくなったり 暗くなったり

そして多田テーラーの硝子ドアには 一瞬 不思議な光の影がよぎったのだった

フランケンシュタインの子どもたち フランケンシュタインの子どもたち
世間に負けずに ファイト ファイト 世間に負けずに ファイト ファイト おぉ~


写真



台風の去った翌日の町並みは やたら琥珀色の光に満ち溢れ
公団住宅の屋上で昼寝していた フランケンシュタインの子どもたち
目を覚ますと 一気に階段を駆け下り 近くの線路沿いの道を出ると
青空のもと 快速電車と競うように走り始めたのだった

コントロールされずに スタンダダイズされずに
グローバライズされずに 遺伝子操作されずに
ジャンプ ジャンプ  ジャンプ ジャンプ


写真


ある静かな夜に 私は旧式のワープロに向かい 
フランケンシュタインの子どもたちに こんな手紙を書き始めたのだった


写真



前略 初めて お手紙致します
以前から 皆さんが無邪気に走り回る姿を見ていますと
何だか こちらまで 嬉しくなって来るのです

人づてには お父さんもお母さんも 行方知れず
さぞかし大変だとは思いますが まわりの中傷やいじめなどにめげず
どうか皆さんで団結して 仲良く前進してください

今の世の中 何やら不穏な空気が漂っています
最近の科学でも 宇宙の大半は 実は正体不明な
暗黒物質というものに覆われていると分かってきたようです

けれども この宇宙に わずかでも 希望という光が灯っている限り
何らかの可能性が この地球にも 残されているように思われるのです

ですから これからも勇気を持って 共に前進いたしましょう
皆さんこそが これからの希望の星なのです
ではお元気で
いつまでも自由にのびのびと走り回っていて下さい

このメッセージが無事届くことを祈りつつ 手紙を終えます


写真


フランケンシュタインの子どもたち ジャンプ ジャンプ
フランケンシュタインの子どもたち ダッシュ ダッシュ
フランケンシュタインの子どもたち ファイト ファイト

フランケンシュタインの子どもたち ダッシュ ダッシュ
フランケンシュタインの子どもたち ジャンプ ジャンプ
フランケンシュタインの子どもたち ファイト ファイト

ファイト ファイト ファイト ファイト 

フランケンシュタインの子どもたち ファイト ファイト
フランケンシュタインの子どもたち ダッシュ ダッシュ
フランケンシュタインの子どもたち ファイト ファイト

ダッシュ ダッシュ ダッシュ ダッシュ
ダッシュ ダッシュ ダッシュ ダッシュ





この 『フランケンシュタインの子どもたち』 は、はじめに聴かせて戴いてから、
何度か博士自身が、手直しをしながら歌い込み、
明日の、渋谷・ラ・ママでのライヴでは、バンド・ヴァージョンで披露されると言う。
「少しずつヴァージョン・アップしています」と、嬉しそうに話して下さった。


写真 




★2010年 mixi 日記 より



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