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Home > 『源氏物語』 > 「夕暮れの街」(上野佑爾様)

「夕暮れの街」(上野佑爾様)

今日は、病院へ行って来た。
と言っても、私の身体のためではない。
「お見舞い」だった。

何度か「日記」に書いている『源氏物語』の口語訳をされた
上野榮子様のご主人・佑爾様の所へ、だった。


          ワイングラス


数日前に、数学者のご息子・健爾様からのメールで、お父様が「腹部動脈瘤」で入院。
手術が必要との、連絡が来ていた。
佑爾様は、93歳。手術に耐えられるのだろうか。
それが心配だった。


          ワイングラス


その後もう一度連絡があり、カテーテルを使った手術が無事成功し、身体への負担も少なく、どうやら以前の生活に戻れそうとのこと。 現在は、HCU(High Care Unit・高度治療室)に入院中で、本格的なリハビリも開始されるとのことだった。

自分の父が亡くなる時に入っていたのが、ICU(Intensive Care Unit・集中治療室)だったこともあり、何だか HCU という「言葉」に少し緊張した。


        
14892074_1227033543.jpg


秋葉原の駅から、少し歩いた所にある病院へ行く前に、お見舞いの「花」を買った。
「りんどう」の紫がとても綺麗だったが、明るい気分のものがいいと思い、
小さなアレンジメントを作ってもらった。



14892074_2411692628.jpg


HCU の入口は、厳めしく、入る前に手の消毒をしなければなかった。
教えられた一角へ行くと、そこには、空いたベッドがあるだけ。佑爾様の姿が見えない。



14892074_2839008261.jpg


14892074_3057419148.jpg


天井からは、緊急用とも思われる管が下がっている。


 14892074_915034134.jpg


14892074_3611442420.jpg


脇のテーブルの上を見ると『死活小事典』という本が置いてある。
何だろう、どうしたのだろう。ふっと、不安がよぎった。


          ワイングラス


その時、若い看護師さんから、声を掛けられた。
「上野様は、今、検査に行っております。すぐに戻りますので、少し待っていて下さい」


          ワイングラス


14892074_42362434.jpg



14892074_631476166.jpg


一瞬の不安が解消し、テーブルの上の本をよく見ると、囲碁の本だった。
もう一つのテーブルには「電気剃刀」と「キャラメル」が置いてあり、
自分自身の「不安」が、可笑しくなってしまった。
しかも「電気剃刀」と「キャラメル」の並びが、何だかとてもいとおしく思えた。


          ワイングラス


佑爾様は、お元気で、相変わらずの安心感を与えて下さる話し振り。
こんなに、人間を「ほっと」させて下さる方に、お会いしたことがない。

榮子様の「言葉」を借りると「仏様」のような方だ。
要職に付かれていたにも関わらず、決して威張らず、権威とは全く無縁の方だ。
「もっと『欲』があれば、もっと地位も高くなれた」のに、とも。
本当はちっともそんな事を望んではいない榮子様が、
自宅での会食の時に、お茶目な笑顔で言われたことも思い出した。
その榮子様の「無邪気な」笑顔も、佑爾様あってこその笑顔だと思う。

佑爾様の「人柄」が傍らにあってはじめて、
榮子様の『源氏物語』の仕事も完成する事が出来たのだろうという事を、
もう一度、身体中で実感することが出来た。

あまり長く話していると、お疲れになると思い、お暇することに。

14892074_987446154.jpg



買って来た「花」は、HCU へは置けないとのことで、お見せするだけにして、
持ち帰ることになった。


          ワイングラス


夕暮れの街へ出たら、何だか無性に「人間」に会いたくなった。




■日記周辺の「言葉の断片」(和泉)

何か、表面ではなく、
深く分かる「人間」と、
黙って並んでいたいような、
そんな「気分」でした。

でも誰にも電話も掛けず、
ひとりで帰って来ました。

その方が「人間」を、
感じられることもあるから。

キャラメルと電気剃刀、
いいでしょう。

礼儀正しさと、
屈託のなさが、
並んでいるみたいで。

本当にこれまで、
いつも「人間」に恵まれて、
生きて来たように思います。

夏の暑さの中にも、ひとすじの秋が忍び込み、
何だか、人恋しい季節ですが、
そろそろ気合を入れて新しい仕事に向かわねば、
と、思っております。

本当に私は、
素晴しい方たちに囲まれ、
幸せ者だと思っております。

これからその感謝の気持ちを、
若い方に渡して行ければと、
心から思い始めております。

佑爾様、
本当に素敵な方です。

私もなれるといいな、
という憧れでもあります。

まだまだ、
修行が足りないなぁ、と、
溜め息をつくばかりです。

佑爾様は、
とってもいい意味で、
真面目な方なのです。

そして92歳の今でも、
とても頭がクリアで、
深い話をして下さいます。

一緒にいるだけで、
安らぐ方って、
本当に貴重です。

榮子様は、お母様の介護で、
ずうっと佑爾様と、
離れていらっしゃったのに、
心が繋がっていたのですね。

榮子様の、今のお茶目は、
その分を取り戻そうと、
甘えていらっしゃるのかも(笑)。

佑爾様が置かれていた、
本、電気剃刀、キャラメル、
全く意図はないと思います。

私が見たものにも、
全く意図はありません。

ただ、私の書き方や、
写真の撮り方には、
少々お茶目がある
かも知れませんね。

眼が合った時、
にっこり、して下さいました。

私も何だか、
にっこり、してしまいました。

病院って、独特の、
硬い雰囲気がありますね。

そう言えば、
佑爾様が戻って来てから、
空気が柔らかく感じられました。

花の力って、
凄いですよね。

でも HCU には置けず、
今の私の部屋を、
明るくしてくれております。

佑爾様には、
本物の「知性」を感じます。

ブッダって、
こんな人だったのかも。






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