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2010年11月 Archive
眼の言葉 (ミレッラ・ベンティヴォリオ展)
- 2010-11-24 Wed 04:19:52
- 未分類
Web Site に「お勧め情報」というコーナーを作ったのだが、
知人たちの活動の速度に、こちらのスキルが追いつかない。
厳選して少しずつ掲載するしかないなぁ、と、溜息。
明日から(もう今日からだが)始まる展覧会を、ひとつ。
ミレッラ・ベンティヴォリオ展
MIRELLA BENTIVOGLIO EXHIBITION
2010年11月24日(水)~12月3日(金)
高輪・Gallery Oculus
11:00~18:30 (会期中無休)
ひとことで言うのは、とても難しいのだが、
それぞれの国の言葉ではなく、人間が持っている、
視覚によって「詩」を感じてもらう展覧会である。

ミレッラの作品にしばしば象徴としてあらわれる「卵」が、
いま彼女の「眼」になっています。
日本の「眼」で、イタリアの「眼」をお楽しみください。
画廊の web site には、そのように書かれている。
会場となる画廊の名前「Oculus」も「眼」のこと。
「眼」は「卵」のように、何かを産み出すものなのかも知れない。
Visual Poetry の大先輩・高橋昭八郎氏に紹介して戴き、
1990年に、私の Visual Poetry 作品集
『Nobody loves me』(Gallery Oculus 刊)をイタリアへお送りした。

当時は右も左もよく分からず、相手が男性か女性かも不明。
そのことを書いてお送りしたら、すぐに返事が。
「私は、女性です。でも残念だけれど、おばあちゃんなの」。
洒落た文面が、頭に焼きついて離れなかった。
今回の企画は、Visual Poetry の仲間でもある、
書家の砂田千磨さんとミレッラとのご縁で実現。
国境を超えた、共通の視覚言語で繋がる世界。
拝見させて戴くのが、今から楽しみでならない。(E.A.)
展覧会の紹介を書いていて、無理かなぁと思いながらも探してみたら、
思いがけず当時の手紙が一通見つかった。

ただ、出て来たのは、上に書いた手紙の、ひとつ前。
最初に「性別」を尋ねて来たのは、彼女の方だった。
記憶とはどうも、
自分にとって印象的なことしか、残らないもののようだ。

現在88歳になる彼女は、来日を楽しみにしていたのだが、
ドクター・ストップが掛かってしまい、断念せざるを得なかったとのこと。
あっという間に、20年の歳月が流れてしまった。

ついこの間、砂田さんがローマのスタジオで撮影した笑顔には、
作品や手紙から感じ取れる、知的で明るい表情が写っていて、
ご本人には会えなくとも、ますます画廊へ伺うのが楽しみになって来た。
■お勧め情報
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