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2010年01月 Archive

ふたつの「つむじ風」(あがた森魚&毛利幸隆 ジャンヌ・モロー&ヴァネッサ・パラディ)

  • Posted by: 和泉 昇
  • 2010-01-07 Thu 02:04:00
  • 未分類

昨年暮れ、12月21日の夜、
あがた森魚さんの『月刊映画』試写会終了後の宴で、素晴しい「笑顔」に出会った。


          ワイングラス


その「笑顔」の持ち主は、福岡から来ていた毛利幸隆さん。
毛利さんは、福岡のライスボールというバンドでヴォーカルを担当している方だが、
前日の阿佐ヶ谷 JAMB JAMB に引き続いて、あがたさんとの共演。
ベースは、いつも安定した音で、しっかりと支えてくれている東谷健司さん。

写真

写真

あがたさんと毛利さんとは、年が30歳ほども離れているのだが、
「春の嵐の夜の手品師」「僕は天使ぢゃないよ」の歌の後、
「つむじ風」のデュオの時に、その爆発的な「輝き」が、光を放った。
高音を歌っている毛利さんを、30歳年上のあがたさんが重心を低くして堅実に支えている。
あがたさんと一緒に歌うことで、
毛利さんの心が解放されていく様子が、くっきりと目の前で見えたのだ。
残念ながら、その瞬間の「輝き」は、思わず惹き込まれていて写真には残せなかったが。


          ワイングラス


   newguinea 様の報告記で、いつも、二度楽しめる。
   本当に、ありがとうございます。
   「つむじ風」を、あがたさんと一緒に歌っている時の毛利さんの表情、
   声が輝いていて、まっすぐ心に飛び込んで来ました。
   若者に、こんな表情をプレゼント出来るあがたさん。
   やはり、只者ではないですね。


          ワイングラス


いつも、あがたさんのライヴや試写会などの様子を、
克明な記録に残して下さっているマイミク newguinea さんの日記に、
上のようなコメントを残した。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1373124894&owner_id=185767


          ワイングラス


今夜の「日記」は、これだけでは終らない(笑)。
実は、その「つむじ風」を聴きながら、もうひとつの「つむじ風」が、
同時に私の頭の中で旋回していたことも、どうしても一緒に書きたかったのだ。


          ワイングラス


若い頃に見た、フランソワ・トリュフォー監督の映画
『Jules et Jim』(邦題『突然炎のごとく』)。
その中で、ジャンヌ・モローが歌っていた
「Le tourbillon de la vie」 (「つむじ風」)は、
いつの間にか心のどこかに染み付き、折にふれ自分の口から流れ出るようになっていた。

写真

Jeanne Moreau-Le Tourbillon De La Vie (in Jules et Jim)
http://jp.youtube.com/watch?v=dcVcwwo8QFE

ジャンヌ・モローにふれた過去の日記
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=783152517&owner_id=17787681
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=785060169&owner_id=17787681


          ワイングラス


その映画の内容については、いまだに書けていないのだが、
後に、とても印象に残る動画を、youtube で発見した。


写真

ヴァネッサ・パラディ と ジャンヌ・モローの「Le tourbillon de la vie」 (つむじ風)
Vanessa Paradis-Le tourbillon de la vie avec Jeane Moreau
http://www.youtube.com/watch?v=vDg4kW8HHoY

若いヴァネッサ・パラディが「つむじ風」を歌い、客席のジャンヌ・モローが唱和する。
そしてふたりは歩み寄り、手と手を重ねる。
ここには「人生」と「芸」の先輩への「尊敬」と、後輩への温かい「愛」が。


          ワイングラス


自分のことを考えてみると、若い時に、先輩たちから、
とても「大切なもの」を、たくさん戴いた気がする。
その恩を、お返ししようと思っても、その方たちは、もうこの世にはいない。
その恩を、今度は、若い人たちに、手渡していくべきなのでは……。


          ワイングラス


ふたつの「つむじ風」を思いながら、年末には、そんなことを考えていた。


          ワイングラス


1月23日(土)夜、銀座「貴族」で、今春、初めての企画を立てた。
静岡から「若林みわ」さん という若き本格派のジャズ・シンガーを招き、
素敵なおじさま達のサポートによるライヴだ。
これも、マイミク・石松(森本純雄)さんから紹介戴いた素晴しいピアニスト、
マイミクのファンキー・チャンジー(八木ススム)さんとのご縁で、実現するもの。
ここにも、師弟の「尊敬」と「愛」がある。

次の日記で、早く、紹介しなければ(笑)。



          ワイングラス


あ、それから、
あがたさんの次回『月刊映画』上映会の日程は、下記のとおり。
お時間のある方は、是非。 きっと満足戴けると思います。

◆2010年1月28日(木)
月刊映画『きゅぽらぱあぷるへいず2009』 12月號試写上映會
at 神田・space neo(東京都千代田区神田小川町2-10-13-1F)
開場 18:50 上映開始 19:00『Qupora purple haze2009』12月號
監督来場、上映後トークあり
料金:2000円(『月刊映画12月號』DVDR、月刊冊子付)
問:月刊ぱあぷる(mail:purple@agatamorio.com)


■あがた森魚さん関連の過去の「日記」
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1281162379&owner_id=17787681



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