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2009年04月 Archive
伊藤大輔さんが歌った desperado
- 2009-04-29 Wed 02:23:00
- 伊藤大輔
前回の「日記」に書いた伊藤大輔さん。
当日、彼が歌った中から、desperado を、
高松に戻られたKさんが、You Tube にアップして下さった。
動画が見られる方は、是非聴いて、見て、下さいませ。

■伊藤大輔 《desperado》 2009 4 22 代々木「naru」にて
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★2009年 mixi 日記より
ジャンルを超える「歌」(伊藤大輔)
- 2009-04-24 Fri 11:51:00
- 伊藤大輔
最近、mixi で知り合った方と、現実にお会いすることが増えている。
■
先日は、香川県の高松市から、お仕事で東京へいらっしゃるKさんとお会いすることに。
Kさんが「日記」にも書かれている伊藤大輔さんのライヴへお誘い戴き、代々木ナルへ。
勿論、お会いすることにしたのは、Kさんご自身や、彼の「歌」に興味を惹かれたからだが。

■伊藤大輔 Voice Solo 2009.1.10 クリスタルドーム
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■
初めてお会いする方、初めて聴く歌、どちらも、ちょっと緊張する。
失礼があってはいけないと、約束より少し早めに代々木に着き、近くを散歩する。

裏道から見える夜景が美しい。お酒を戴きながら jazz を聴くには、まさにぴったりの気分だ。
■
お店に入ると、すぐにKさんが分かり、彼女の幼馴染の方と3人のテーブルへ。
Kさんは、想像していた通り、さっぱりとした性格で、お仕事が出来る上、
気配りも細やか。女性としても、とても魅力的な方だった。
しかも、まったく化粧をしていないというのに、なんという美人。
幼馴染の方も、私は昔から聞き役でしたとおっしゃりながら、控えめで聡明な方だった。
その後、やはりKさんの東京のマイミクさんたちと合流。

あまりお話する間もなく、伊藤大輔さんの「歌」が始まる。
普段は、オリジナルや、ポップスも歌うそうだが、この日はジャズのスタンダードがメイン。
聴かせて戴いているうちに、あっという間に気に入ってしまった。
声の質や、歌が上手いのはもちろんなのだが、明らかに他のシンガーとは何かが違う。
歌っている時の顔の表情、立ち居振る舞いに「気品」が感じられる。
歌の間のMC(master of ceremonies)での曲目の解説も実に分かりやすく、
しかも、心に沁み込んで来るように話すのだ。言葉が、歌が、とても大切にされている。
■
何曲か歌われた後で、ジャズのスタンダードではない曲をと、
始まったのが、何と服部良一作曲、サトウハチロー作詞の「胸の振り子」。
たしか彼は30歳と聞いている。何でこの曲をと思いながら聴いていたのだが、
完全に、はまってしまった。彼は「心」で「歌」を歌っているのだ。
伊藤大輔というひとりの「人間」が、そこに感じられたのだ。
■
彼は、いったい何処で、この曲を聴いたのだろう。
最近は、服部良一生誕100年記念のアルバムで、井上陽水が歌ったりもしているが、
もともとは霧島昇が、昭和の初期に歌った歌だ。
しかし、そんな事とはかかわりなく、時代を超えて、
彼の「感性」が「何か」を感じ取ったのだろう。
■
Kさんが、是非、聴いてみて欲しいと薦めて下さった意味がとても良く分かった。
その上、私には私なりに、この曲が沁み込んで来るタイミングのようなものもあった。
昨年末に、夜中にどうも疲れていて、仕事をする気にもなれず、
かといって、パソコンにも向かうには、眼が辛い。何となくテレビをつけたら、
たまたやっていたTV東京のドラマが、上戸彩主演の『李香蘭』。
また、確か今年に入ってから、同じような状況で点けたTVが、
今度は、斎藤憐(れん)氏の戯曲をもとに作られた、
深作欣二監督の映画『上海バンスキング』(1984年)。
どちらも、1930年代に上海に渡って音楽活動をしていた服部良一に深く関わるものだった。

ご興味のある方は DVD が出ているようなので、是非ご覧になって下さい。
「ドンパチよりもブンチャカやろう」という深作監督映画の雰囲気が、少しは伝わるかも知れない。
服部良一は、李香蘭と上海交響楽団とともに、
『夜来香』をシンフォニック・ジャズにした『夜来香幻想曲』を発表したりもしている。
また、まったく個人的な好みなのだが、
串田和美率いるオンシアター自由劇場で上演された吉田日出子主演の
『上海バンスキング』(初演は、1979年)が大好きで、
彼女の CD の歌を、毎日のように、朝から晩まで聴いていたこともある。

■ウェルカム上海 http://bit.ly/s4fCvX
この時の劇団には、お金もなく、音楽担当は林光氏だったが、
演奏もプロのミュージシャンではなく、劇団員が楽器を練習して構成された。
■
『李香蘭』も『上海バンスキング』も、
日中戦争という政治のもとに「音楽」や「映画」が抑圧され、
時代に翻弄されて犠牲になった「人間」をテーマにしたものだった。
その中で「音楽」を大事に守ろうとしていた「人間の歌」が、
伊藤大輔さんの『胸の振り子』を聴いている時、
私の頭の中を勝手に駆け巡っていたのだった。
『蘇州夜曲』や、ちあきなおみが歌った『雨のブルース』なども、何故か一緒に響いていた。
■
結局、彼の「歌」に対する姿勢が、まっすぐに私の「歌」のイメージに飛び込んで来たのだった。
それは、ジャズとか、ポップスとか、歌謡曲とか、そんな分野を軽々と飛び超えた「歌」だった。
■
ライヴ終了後、伊藤大輔さんをお誘いし、Kさんと私、それに東京のマイミクさんお二人、
総勢5名で、東京駅近くの私の行きつけの bar ocean で、結局、朝方まで飲む事に。
■
大輔さんから伺った「歌」に対する姿勢のお話は、
「歌」を聴かせて戴いた時に感じられたものと、まったく一緒で、実に気分のいいものだった。
最近の私は昔に比べ、普段は結構話す方なのだが、
この日は、ほとんど彼の「歌」で納得していて、皆さんの話を楽しく聴かせて戴いていた。
■
大輔さんは勿論、彼の「歌」を私に教えて下さり、お誘い下さったKさん。
前から、彼の「歌」がお好きだった東京のおふたり。
すべて初めてお会いする方々だったが、とても初めてとは思えないほど、繊細で気持ちのいい方々。
大輔さんの「歌」が、また新しい「心」のつながりを作って下さった素敵な夜だった。
■伊藤大輔 Voice Solo より 「ふるさと」
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■伊藤大輔 HP
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