fc2ブログ

Home > 2008年07月

2008年07月 Archive

おはよう

  • Posted by: 和泉 昇
  • 2008-07-12 Sat 12:00:00
  • 未分類
    14115601_1114613666.jpg


「おやすみ」で、
これまでにあった嫌なことは、みんな忘れ一度死んでしまおう。
「おはよう」で、
また新たに生まれ変わり、新鮮な感覚で一日に向かおう。
そうしなければ、この人生を生き抜くのはしんどいのかも。

昔読んだ、マルセル・マルソーの本に、
そんなことが書かれてあったような気がします。
ほんとかな?


                  ワイングラス


ま、いいや。
みんな、忘れた(笑)。

さあ、きょうも新しい一日が、始まる。
「おはよう」。





山口真理子さんのこと

  • Posted by: 和泉 昇
  • 2008-07-06 Sun 08:01:00
  • 未分類
このところの出来事を書こうと思いながら、なかなか進まない。
現実が「頭」よりも、どんどん先に進んで行ってしまう。
私の「頭」は、本当に「のろい」のです。
一気に追いついてみようかな。無謀かな。やっぱり、ひとつずつかな。


          ワイングラス


■2008.6.20(金)

漫画家の黒鉄ヒロシさんたちと六本木で遊ばせて戴いていた頃の仲間で、
銀座で中央FMというラジオ局をやっている泉さんから電話が入る。

彼が「泉」で、私が「和泉」。「音」が同じなので、彼との電話は、
「もしもし、『わ』なしですが、『わ』ありさんですか」となる。
そばで聞いている人がいたら「何のこっちゃ」という感じだろう。

友人で歌手の「IZUMI さん」(マイミクさんでもある)もいるが、
彼女との電話は、「もしもし2号です。1号さんですか」と私が掛ける。
彼女は、歌手としての名前を表向きに出して仕事をしている人だから1号。
私は日陰なので(笑)、当然2号になる。
IZUMI さんは美しい独身の女性だが、どんなに口説いても決して結婚をしてはくれないだろうな。もしも一緒になったら、彼女は「いずみいずみ」さんになってしまう。
あ、また話が逸れた。

泉さんからの電話の内容は、
以前、日記にも書かせて戴いた、福島まりこさんがナビゲーターを務めるサテライトの番組に、私の友人の山口真理子さんが出演することになったとのこと。

何故か、私の友人には「まりこ」さんや、「まり」さんが、たくさんいらっしゃる。
福島「まりこ」さんからもメールが来て、早速、山口「真理子」さんに電話を入れる。
今着付けをしていて、これからサテライトのスタジオへ向かうとのこと。

山口真理子さんは、詩人で銀座のクラブ「マリーン」のマダムでもある。
若い時には洋装だったのだが、このごろは洒脱に和服を着こなしている。
ラジオの放送は、銀座の一線で永年店を張り続けることの苦労や、詩人として考えをまとめるための「散歩」の効用など、大人の女の話が聞けてとても興味深かった。

私が、現実の真理子さんと知り合いになったのは、
『雨に 唄えば』という、当時としては大変に洒落た詩集を出された頃だったと思う。


         写真        写真
     
          何度かの引越しで、すっかり日焼けしてしまったが、左は詩集の函。
          右はトレーシングペーパーを生かした扉。(1984.4.30 れんが書房新社刊)



そこには、料理や、映画や、人生などについての詩や散文が収められ、
彼女の言葉は、独特の感性がキラキラしていて、群を抜く装丁の素晴しさとともに、
私にとっては、とても眩しい存在だった。

たとえば、こんな風に。

夏の風には音がする。この春見た「白いドレスの女」の官能のゆらゆらゆれる映像に風鈴が鳴り続けていた。うまい小道具の扱い方だ。五月の風は色がある。緑色の風だ。九月の風には味がある。辛口のシェリーの味だ。ティオ・ペペよりハーベイのセッコよりもっとおいしいと思ったドン・ソイロというシェリーの味だ。時々九月の風は無色透明なウォッカの味にとってかわる。ズブロッカやストリチナヤにである。

この頃は、もう銀座でお店を始めていたのかな。その後だったのかな。

それから、山の手に住んでいた山口さんが、下町に住居を移して20年。
2年前に出された詩集が『深川』だ。

               写真
                  (2006.5.15 思潮社刊)

深川は、私が幼年時代を過ごした町でもあり、思い出がある。
何故か、ご縁が続いている。

さっきまでの少女が
母親とそっくりの女になって
入り口とこれまたそっくりの出口から出てくる

帯には「色から入り色に出て……」の詩の書き出しが引用されている。
20年の歳月は、「憧れ」としての「文化」を、何とか素敵に身につけようとしていた若き日のキラキラした彼女とはまた違い、地に足が着いた一人の「女」としての魅力も、人間としての味わいも、ぐっと深めて来ているように思える。


          ワイングラス


あ~あ、やっぱり、ひとつで精一杯。どこかで追いつかなくては。

Index of all entries

Home > 2008年07月

Tag Cloud
Search
Links
Feeds

Return to page top