Home > イベント Archive
イベント Archive
Serge Kantorowicz 氏 寸描
- 2012-02-04 Sat 03:34:15
- イベント
http://bit.ly/AvYxLM
企画協力をしているフィナール国際美術展で、
今回の選考委員として来日する
Serge Kantorowicz 氏の動画を見ている。
流れている jazz もいい。
パリから来日の画家 Serge Kantorowicz 氏に会った。
カントロヴィックではなく、カントロヴィッチと発音するらしい。
連れ合いの Myriam(ミリアム)さんもご一緒に。
とても仲が良さそうな、いい雰囲気。
Kantorowicz さんは、現在、パリの画廊でも展覧会を開催中。
本当は、とても忙しい中での来日なのだ。
Myriam さんが「now」と、私にも分かるように、
カタログを出しながら、英語で説明して下さる。
彼の個展は「Mes belles de nuit.」という名称で、
1月15日から2月25日まで、パリの galerie guigon で開催中。
さすがに向こうの展覧会は、期間が長い。
『Mes belles de nuit.』 なるほど。
若いときに好きだった BRASSAI (ブラッサイ)の写真集
『Paris de Nuit』(夜のパリ)のことなどが、頭をよぎる。
カタログを見せて戴くと、
やはり『夜のパリ』の大胆なエロスの世界が描かれている。
だが、どこかに「品格」が感じられる。
多分、エロスを扱う時にでも、
しっかりと「人間」に向かいあっているからなのではないだろうか?
今回持って来て下さった作品は、ビクトル・ユーゴーを扱ったものだ。
カタログの献辞には、連れ合いの「ミリアムへ」となっている。
これも、いい。
2月4日(土)もう今日になってしまったけれど、
昼ごろから夕方まで、私もずっと会場に居る予定。
こちらは日本。東京の九段ギャラリー。
入場無料なので、お時間のある方は、ぜひ遊びに来て下さいませ。
通訳を通して、Kantorowicz さんと直接お話も出来ます。
彼の手帳に描かれた小さな絵も、とっても素敵だと思う。
あ、そろそろ眠らなくては。
第31回 フィナール国際美術展
- 2012-01-31 Tue 05:26:21
- イベント
第31回 フィナール国際美術展(企画協力)
会期:2012年2月4日(土)~ 2月11日(土)
11:00~19:00 最終日は15:30まで
会場:九段ギャラリー(千代田区立九段生涯学習館2F)
東京都千代田区九段南 1‐5‐10 Tel.03-3234-2841
地下鉄東西線、半蔵門線、都営新宿線 九段下 6番出口前
【これまでの経緯】
「うまいね」から「いいね」の世界へ。
個性豊かな国際作家発掘のため、日本国内での経歴には全く捉われずに、
パリのサロン・ド・メ選考委員を東京へ直接招聘し、審査を敢行。
入選作品のデータが、そのまま同展組織委員会に送られることにより、
招待出品者の選考対象となり、サロン・ド・メ展に出品出来るチャンスが得られる。
一昨年、そんな仕組みに「書の特別枠」を作って戴き、
日本文化を世界へ発信するための基礎作りを始めた。
■前回展の記録
http://www.editorial-airplane.com/event/finearts/finearts.htm
■サロン・ド・メとフィナール国際美術展
http://www.editorial-airplane.com/event/finearts/salondemai.htm
日本での大震災の様々な影響。
またパリのサロン・ド・メ本体が、
新しく生まれ変わるために今年の展覧会を休むことになり、
http://www.visuelimage.com/salondemai/index.php
『フィナール国際美術展』も、今回開催するか否か、
国際展の事務局は最後まで悩んでいたようである。
今年になって、来年度に今回展の分も併せて組織委員会へデータを送ることとし、
急遽、開催することを決定したとの連絡があった。
今回も、好評だった「書の特別枠」を用意して戴いたのだが、
あまりに時間が少なく、多くの方たちに声を掛けることは出来なかった。
次回には、早くから準備を、と思っている。
しかし、様々な事情で開催を見合わせていた、
前回展の大賞受賞者、塩沢重丸さん、高橋修一郎さんと、
キャロリーヌ・リー(サロン・ド・メ名誉会長)
http://www.editorial-airplane.com/event/finearts/caroline.htm
とのコラボレーション展、パリでの会期・会場が決定した。
■2012年2月22日(水)~26日(日)
ギャルリ アルテミス Galerie Art et Miss
14, rue Sainte Anastase - 75003 Paris
www.artetmiss.org
現地の、興味深い作家なども利用しているギャラリーで、
塩沢さんの「写真」、高橋さんの「書」、そしてキャロリーヌの彫刻作品が、
パリの空気の中で、どんな風に響き合うのか、とても楽しみである。
【今回の展覧会】
今年度の選考委員は、特にサロン・ド・メにこだわらず、
パリで、独自に幅広い活動を続けている画家、造形作家の
Serge Kantorowicz (セルジュ・カントロヴィッチ) 氏を招聘。
入選者の作品と共に、彼の作品も飾られることになっている。
Serge Kantorowicz 氏は、1942年パリ生まれのポーランド人。
彼は、両親がアウシュヴィッツ・ビルケナウに連れ去られた後、祖母に育てられた。
画布の作品は勿論だが、小さな手帳に描かれた素描、油彩にも独特の味があり、
木版、銅版、リトグラフィー、シルクスクリーン等の版画作品も制作している。
芸術表現が、ジャンルを超えて交差する事に非常に興味をもっている彼は、
大変な読書家でもあり、ユーゴー、バルザック、カフカ等、
文学者をテーマにした展覧会なども、数多く開いている。
■Kantorowicz氏の動画
http://www.youtube.com/watch?v=5PmORdHB79c
http://www.youtube.com/watch?v=6QjW8aBmoSI
http://www.youtube.com/watch?v=6xSeoFoYY3s
また今回展では、
前回『キャロリーヌ・リー賞』を受賞されたJINMO氏に特にお願いし、
招待作家として、nanoZenの新旧作品8点も、ご出品戴けることになった。
前回展会場でのJINMO氏とCaroline。
■JINMO氏の作品と nanoZen について
http://www.jinmo.com/00/jp/opticart/nanozen.html
JINMO氏は、音楽の分野でも飛び抜けた才能を持った方であり、
感性の越境は、ここでも軽々と行われていることが感じられる。
■JINMO氏の web site
http://www.jinmo.com
東京での、JINMO氏とキャロリーヌ・リーとの二人展についても、
最適な会場などを含め、じっくりと準備が進められている。
恒例の、公開での「入賞作品」の決定・発表は、
2月4日(土)午後2時頃の予定。
その後、選考委員による個々の入選作品評が、午後6時頃まで。
委員も交えた懇親会は、午後6時30分からとなっている。
もちろん当日は、私も会場に詰めている予定。
入場は無料なので、興味のある方は、
是非、遊びに来て戴けたら、と思っている。
88歳のダンディズム ( 塩沢重丸 )
- 2011-01-10 Mon 15:22:21
- イベント
昨年の暮、嬉しいニュースが、ひとつ舞い込んで来た。
「フィナール国際美術展」で大賞を受賞した塩沢重丸さんの写真作品が、
パリのサロン・ド・メ組織委員会で、2011年の招待作家として選ばれたのだ。
★
残念ながら今回、「書」の分野からの招待作家は出なかった。
そのことは今後の課題にするとしても、塩沢さんの快挙は素直に喜びたいと思う。
日本の作家が国内の権威とは無縁に、作品の力だけで世界の舞台に紹介されること。
それが、この展覧会の第一の意義だったのだから。
もしも、一人も招待作家が出なかったなら……。
作品本位ということは、逆に言えば、そういう場合だってありえるのだ。
その時には、次回が辛い船出になるなぁ……と、内心、不安も抱えていたのだった。

塩沢さんの写真作品は、「雲湧き上がる」(58 cm×68cm)。
東京で「大賞」の選考にあたったキャロリーヌは「所感」に次のように書いている。
「塩沢重丸さんの素晴しい写真は、完璧に大賞に値する。彼の作品は、私を感動させた。
再現できない奇蹟に対する彼の目は驚くべきものだ。彼が捉えた、夢─雲─女性は、
私にとって心を彼方に運び、気分を爽やかにしてくれるものとして残るだろう」
この写真は、コンピューターによる合成や加工ではなく、
まさに「一瞬」を、写し撮ったものだという。

塩沢重丸さんは、1921年生まれ。
誕生日が12月10日ということなので、展覧会開催中は、88歳だったことになる。
彼の作品は、2008年NHKふれあいホールギャラリーや、
その後の、銀座での個展の時にも拝見していたのだが、
コンセプトや技法についての研究もきちんとなされ、知的な構成能力も持っていらっしゃる。

今回出品された、もうひとつの入選作品「Adagio」には、その知的な面が出ていると思う。
けれども、大賞受賞作「雲湧き上がる」には、それらの知性を超えた「何か」がある。
キャロリーヌがこの作品を「大賞」に選んだことには、なるほどと頷けるものがあった。
「生」と「エロス」が、実に爽やかに、率直に、肯定的に捉えられている。
「おれたちは年寄りらしく見せかけているだけだよ」と、
うそぶいていたという、ピカソのことなども、チラリと頭を掠めた。
★
東京で生まれた塩沢さんは、3歳から神戸に移り住み、船会社、貿易商に従事。
閉鎖的ではない、自由で新鮮な感覚、珍しいものに対する好奇心などは、
港の町、神戸で培われたものかも知れない。
しかも写真は12歳頃から。何ともモダンボーイだったに違いない。
戦争中、戦後は中断。本格的に始めたのは、定年後だという。
お話をなさる時なども実にダンディーで、気品が感じられる方である。
そして、お洒落。
今回の会場へのいでたちも、紺の縦縞で丈の長いジャケットを着用。
それが、嫌味にならずに、見事にフィットしていらっしゃった。

大賞が決まった時にも、どこか淡々としていて、飄々とした表情。
彼のその、良くお似合いのジャケットを着た後ろ姿を見ながら、
やはり作品は「人」が創るものなのだなぁ、と、あらためて感じた一瞬だった。
★
第63回 サロン・ド・メ (Salon de Mai) は、2011年5月16日(月)~22日(日)、
パリ3区のエスパース・コミーヌ (Espace Commines)で開催されることになっている。
「うまいね」から「いいね」の世界へ
- 2010-09-02 Thu 14:12:42
- イベント
大昔(笑)、「小説」を書きたいなどと大それた考えを持ったことの影響か、
人間に興味があり、よほどではない限り毛嫌いする人物は少ないのだが、
どうしても苦手な種類の人々がいる。
★
いわゆる「縦社会」にどっぷりと浸かりきり、地位や肩書、年齢など、
人間を、その人自体ではなく、上下の観点からでしか見られない人々だ。
「作品」についても、同じことが言えそうな気がする。
★
今回、それらとは全く違った視点から「書」の公募展の「企画」を立ち上げた。
「書」を美術の眼で見つめ、しかも海外の彫刻家の眼には、どのように映るのか。
パリから直接、審査員を招き、日本でのいっさいの肩書きにとらわれずに、
「感性」で、審査をして貰うことになっている。
その上、もちろん通訳を通してだが、審査員との会場での直接交流、
さらに パリ での コラボレーション展が、用意されている。

どんな作品が選ばれるのか。私自身、とても興味深く思っている。
あえて「書道」とは書かずに「書」とした。
本来の「道」(タオ)には興味はあるが、日本の「道」は、ちょっと閉口するところがある。
画家の世界でも、同じようなものなのかも知れない。
縁があって、パリ の サロン・ド・メ の作家たちとお付き合いをさせて頂いているが、
彼らは、本当に フランク で、まったく偉ぶるところがない。

作家たちの顔や表情、周りの空気などで、それは直に伝わると思う。
★
「書」に興味のある方、書に関わる方で「夢」をお持ちの方。
あるいは「特別枠」ではないけれども、画家の方たちにも、
宣伝して頂けたらありがたいと思う。
お問い合わせなどは、 こちら でも、お受け致します。
★
詳しくは、やっと立ち上げた HP Editorial Airplane で。
■公募展の募集概要
■パリ、サロン・ド・メについて
■審査員のキャロリーヌ・リーについて
Home > イベント Archive
- Tag Cloud
-
- Search
- Links
- Feeds